橋本病(甲状腺)
橋本病は、「自己免疫」(※バセドウ病の項を参照)の関与で起こる、甲状腺の炎症を伴う病気です。女性に多い病気ですが、なぜこの病気になるのかはあまりわかっていません。多くは甲状腺の働きが下がってしまう、「甲状腺機能低下症」という状態を招きます。全身の代謝が下がってしまい、下記のような症状が出ることが多くなります。
□ 体重が増える
□ 活気がなくなった
□ 寒がりになり、汗をかきにくい
□ 肌が乾燥し、カサカサになる
□ 体がだるい
□ 顔や手足がむくむ
□ 便秘をしやすくなった
□ 低体温になる
□ 生理不順・不妊
全ての橋本病の方が甲状腺機能低下症になるわけではないのですが、機能低下症を認めた場合、治療は、足りない甲状腺ホルモンの補充を行います。根本的に治すことは出来ない病気のため、ホルモンの補充は継続して行うことがほとんどです。ただし本来は身体で作られているべき、足りない甲状腺ホルモンを内服して補充するということなので、必要十分量の甲状腺ホルモンのお薬を続けることに対しては副作用の心配はありません。