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診療内容

内分泌代謝内科

内分泌内科

内分泌内科、とはホルモン分泌器官に関連した病気を診療する科ですが、甲状腺以外では副甲状腺、副腎や脳下垂体などがあります。(卵巣もホルモン分泌器官に該当しますが、こちらについては婦人科への受診をお勧め致します)

副甲状腺は体内のカルシウムの調整に関係しており、健診で骨粗鬆症の指摘を受けたり、血液中のカルシウム値が高い・低いとの指摘を受けた方は副甲状腺機能のチェックをお勧めします。また尿路結石が出来やすい場合も、前述の高尿酸血症のほか、副甲状腺の異常が関係している場合があります。

副腎は、皮質と髄質に分かれていますが、血圧の調整など、生命維持に欠かせない様々なホルモンを分泌しています。皮質からはコルチゾール、アルドステロン、副腎アンドロゲンなどのホルモンが分泌されており、病的にこれらのホルモンが過剰に分泌されると高血圧や高血糖、血液中のカリウム値が下がる、などの異常が現れ、逆に少なすぎると、低血圧、低血糖の結果、だるい、脱力感などの症状が出ます。また髄質からはアドレナリンなどのホルモンが分泌され、やはり血圧調整に関与しています。このホルモンが過剰でも高血圧を起こします。

ありふれた高血圧症(本態性高血圧と言います)と思われる方々の中に、副腎のホルモン異常の病気が隠れていることも時折あります。特に高アルドステロン症は多めに見積もった統計ですと高血圧症患者さんの10人に1人位見つかるとも言われています。通常の高血圧症に比較して心筋梗塞や脳卒中の頻度が高いとされており、副腎の手術を行ったり、合ったお薬を処方するなどの対処が求められます。

脳下垂体は、甲状腺、副腎、卵巣・精巣などのホルモン分泌器官の調整中枢となっており、さらに成長ホルモンの分泌や抗利尿ホルモンの分泌を担っている、脳の一部です。

この部分の異常で、成長ホルモン分泌異常や、水分調整の不具合、下位のホルモン分泌器官に支障が出るなどの状況を引き起こします。やはりだるさや脱力感、女性では生理不順などの症状が出ることが多いですが、頻度が少ない疾患も多く、可能性を疑わない限り、「精神的なもの」「自律神経失調症」などと言われてしまってなかなか診断がつかないことも見受けられます。

代謝内科

脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症・痛風などです。

脂質異常症は、それ自体では自覚症状が出ません。脂質異常症とは「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールや中性脂肪が血液中に増えすぎたり、「善玉」のHDLコレステロールが減ったりした状態のことをいいます。この状態を放置していると動脈硬化が起こり、何ら自覚症状がないため放置してしまいがちですが、最終的には動脈が詰まってしまい脳梗塞や心筋梗塞といった怖い疾患が起こり、取り返しのつかない結果を招く可能性があります。

また、高尿酸血症・痛風については、高尿酸血症(血液の尿酸値が高い状態)が続いているだけの間はやはりあまり自覚症状が出ません。しかしこれを放置すると痛風発作を起こす可能性があります。痛風発作とは突然、足の親ゆびの付け根などの関節が赤く腫れて激烈に痛む発作です。高尿酸血症を背景に、尿酸の結晶が関節に溜まって、ある時発作を起こします。この激しい痛みの発作を繰り返し、結果的には体のあちこちに結節が出来たり、腎臓が悪くなったり尿路結石が生じたりする重大な病状を呈します。また高尿酸血症も動脈硬化の原因になる可能性が示唆されています。取り返しのつかない結果とならないように、自覚症状がなくても早期に発見、介入することが大切です。

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