HbA1c/血糖値
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
ヘモグロビンというのは赤血球の中の色素のことです。
貧血の指標として用いられますが、HbA1cは糖化ヘモグロビンといい、ヘモグロビンの何%が糖と結びついているかを調べることで、血糖の高さを推し量る指標として用いられています。
HbA1cは、血糖値が長期間高い状態が続いた場合に、赤血球内の糖化反応によって生成されます。血糖値が高い状態が長期間続くほど、HbA1cの濃度が高くなります。
HbA1cは、血糖値のコントロール状態を表す指標として、糖尿病の診断や治療効果の評価に用いられます。
血糖値
血糖値とは、血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度を表す指標のことです。血糖値は、食事や運動、インスリンなどの影響を受けて変動します。血糖値が高い状態が長期間続くと、糖尿病やその合併症などのリスクが高くなります。
日本国内での糖尿病の診断基準は、以下の通りです。
- 空腹時血糖値:126 mg/dL以上
- 75g経口糖負荷試験 120分の血糖値:200 mg/dL以上
- 食後ランダムな時間での血糖値:200 mg/dL以上
- HbA1c:6.5%以上
上記のいずれか2つが基準値を超える場合または1〜3が時期を変えて2回確認される場合、糖尿病と診断されます。
一方、正常な血糖値の基準値は以下の通りです。
- 空腹時血糖値:100 mg/dL未満
- 75g経口糖負荷試験 120分の血糖値:140 mg/dL未満
- (HbA1c:5.6%未満)
これらの基準値は、糖尿病の診断や治療の指標として用いられます。血糖値やHbA1cの管理は、糖尿病の合併症予防や生活習慣の改善など、健康維持に欠かせない重要な要素です。定期的な健康診断や適切な治療を受けることが、健康な生活を送るためには重要です。